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2024.02.25
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ミルクがたっぷり掛かったふわふわ氷を食べ進むと、甘い金時豆のぜんざいが現れる「ミルク金時」。南国沖縄では欠かすことのできない"冷やし物"の味を創業以来守り続ける「お食事と喫茶 千日」は、ホテルリソルトリニティ那覇から那覇で唯一の砂浜の海「波の上ビーチ」方向にタクシーで5分、歩いても15分ほどのところにあります。
1952年(昭和27年)に、海軍出身の金城新五郎さんが妻の春子さんとひめゆり通り近くに「屋船食堂」を創業したのが始まりです。その後商売になりそうな新しいものをと、1960年(昭和35年)には那覇市与儀に「千日アイスケーキ」工場を創業しました。子供のお小遣いが1セントだった当時、アイスケーキは3セントの高級品だったそうです。
1962年(昭和37年)那覇市久米に次女の千子さんにちなんで喫茶「千日」も開業、やがてはこの1店舗だけに絞り、学校帰りの学生や近くの「波の上神社」へのお客さんで大忙しだったそうです。
「最初の頃は大正金時を内地から輸入していましたが、アメリカ統治によるアメリカ産の金時豆が安く入ったためアイスぜんざいにはアメリカ産金時豆をつかうようになりました」と三女のれい子さん。
「店の近くには小学校や中学校があり、当時は1学年15クラスほどあったので学生さん向けに繁盛しました。今は1学年3クラスほどになりましたけどね」
1965年(昭和40年)当時は冷やしコーヒーが5セント、冷やしぜんざいとみぞれが10セント、金時は15セントだったそうです。
アメリカ産金時豆とオープン当時の店先 当初は米軍払い下げの氷かき機を使った
お店の再開を決断させた出来事
1996年に新五郎さんが81歳で他界するまで、夏場は毎年休みなしに夫婦でお店に出る繁盛ぶりでした。その後妻の春子さんも79歳でなくなると、店主の居なくなったお店はしばらく休業状態が続きました。
ある日大掃除のために店を開けたところ、お客さんが待ってましたとばかりに入ってこられ、「これは頑張って続けよう」ということで、次男の茂人さんが銀行を早期退職して女性陣の応援のもとでお店を再開する決断をしました。
「やっぱりみんな待っててくださったんですね。勘違いしてどんどんお客さんが入ってこられたんですよ」と笑うれい子さん。「今ではお客さんも4世代ですよ、おばあちゃんが娘を連れて、その娘がまた子供や赤ちゃんを連れて、という感じです」
オープン当時と変わることのない「たい焼き器」
現店主の金城茂人さんと小坂れい子さん
創業70年を超えた今もなお「千日」では創業主の次男の茂人さん夫婦、三女のれい子さん家族が協力し合い、先代のレシピを受け継ぎながらお店を守り続けています。
お食事と喫茶 千日
電話:098-868-5387
住所:沖縄県那覇市久米1-7-14
アクセス:ゆいレール旭橋駅より徒歩11分