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2025.04.20
NEIGHBORS
京都の街を歩けば、町家や神社仏閣が連なる風景に出会います。そんな和の空間に溶け込みつつ、百万遍の賑わいから一歩離れた先にひっそりと佇む「SANGO」。
この店の扉を開けるとスパイスの香りが広がり、まるで異国を旅している気分に。提供されるのは、素材とスパイスにこだわった無添加の本場の味。地元の人々や学生たちから愛される、京都の隠れた名店です。
「SANGO」の代表メニュー「Thali Set」
東インド料理は、魚介類と野菜をふんだんに使い、マスタードオイルの香りがふわりと広がるのが特徴です。主食としてお米が用いられ、野菜や豆類とともにバランスよく組み合わされることで、体にやさしい食事が日常的に楽しまれています。
そんな東インド料理の魅力をそのまま伝えるのが、「SANGO」の看板メニュー「Thali Set(ターリーセット)」。東インド出身のオーナーが幼い頃から親しんできた家庭の味であり、魚介や野菜を中心としたヘルシーな料理の魅力を、日本でも届けたいという思いから生まれました。
銀のプレートに1〜3種類のカレーやご飯、おかず、ダル豆のスープ、サラダが彩り豊かに盛り付けられ、異国情緒あふれる温かな食卓が目の前に広がります。
一口食べるとスパイスの芳醇な香りが広がり、魚の旨みがじんわりと舌に染み渡る。付け合わせの野菜のおかずはさっぱりとした味わいで、ダル豆のスープはほっとするような優しい風味。
まるで食事全体が1つの物語を紡ぐように、すべての味が絶妙に調和しています。その味わいを支えているのは、選び抜かれた素材とスパイスの力です。
オーナーがこだわって直接仕入れている数種類のスパイス
「SANGO」のカレーは、すべてグルテンフリーで無添加。使用するスパイスは、オーナーが信頼するインドの知人から直接仕入れ、最長でも半年前のものなので鮮度と香りを保っています。店内に並ぶ色とりどりのスパイスはそれぞれ個性豊かな香りを放ち、料理の奥深い味わいを支えています。
使用する食材もオーナーご自身が市場に行き、厳選した新鮮な魚介や野菜を仕入れているとのこと。その日の食材に合わせて、異なる約20種類のスパイスをブレンドしているので、日々異なる味わいが楽しめます。
今まで提供したことのあるカレーの種類の一部
東インドでは魚介類のカレーが一般的で、「SANGO」では日本で獲れるほとんどの魚介類を使用したカレーを提供したことがあるとのこと。素材とスパイスにこだわることで、体に優しく滋味あふれる一皿へと仕上げています。
訪れる方々に向けた愛のあるメッセージ
「SANGO」は京都大学のすぐそばにあり、学生や教授はもちろん地元の人々にも親しまれています。リピーターも多く、他府県から足を運ぶ人も少なくありません。
「日本のインド料理店の多くは、実はネパールの方が営んでいて、本場の味とは全く違っていました。ならば、自分が本物の味を届けようと思ったのです。」
そう語るのは、オーナーのサントス・クマー・バリックさん。東インド出身で英語や日本語を含め7か国語を話す彼は、インドでの事業を手放して「SANGO」を開店しました。
オーナーのサンちゃんと一緒にお店を切り盛りする妻のリオさん
そんな彼には、料理を超えた大きな夢があります。
「自分は裕福な家庭で育ったわけではなく、多くの人から助けをもらって生きてきました。だからこそ、その恩を社会に還元したい。」
現在、インドで「バリハビレッジ」というNGOプロジェクトを進めており、ホームレスや孤児のための学校を建設する活動を行っています。「SANGO」の売上の一部は学校建設の資金として活用され、持続可能な社会を目指す「エコビレッジ」として運営する計画も進行中です。
「お店を切り盛りしつつ、学校を建てたい。」そう語る彼のまなざしは真剣そのもの。「SANGO」の料理は単なる食事ではなく、サンちゃんの想いが詰まった一皿。その一皿には異国の風だけでなく、未来をつくる温かい志が込められています。
SANGO
電話番号:080-7587-6001
住所:京都府京都市左京区北白川西町82-3 光楽堂ビル B1F
アクセス:京阪電車「出町柳駅」から徒歩15分、京都市営バス「北白川」から徒歩10秒
SNS:https://www.instagram.com/sango_spicecurry/
*営業時間や定休日についての詳細は、上記のリンク先にてご確認ください。