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2025.04.23
NEIGHBORS
福岡中洲の夜。賑やかなネオンが輝く街並みの外れに、英国の香り漂う一軒のパブ。扉を開けると、ウッド調のカウンターとクラフトビールの芳醇な香りが迎えてくれます。
「ブリティッシュパブ モーリスヒッポ」は、19年にわたり地元客と世界中の旅人が行き交う交流の場となってきました。店内ではスポーツ観戦に熱狂する人々、旅の話に花を咲かせる観光客、仕事帰りの常連たちが思い思いの時間を過ごします。
より開かれた空間へと進化するこのパブが、これからどんな出会いを紡いでいくのか。その歴史と未来を伺ってきました。
英国の香り漂う店内
2005年、「ブリティッシュパブ モーリスヒッポ」は国際色豊かな福岡の街にオープンしました。福岡は、古くから大陸との交易が盛んで、近年は海外観光客も急増しています。そんな福岡で、英国文化の象徴ともいえるパブの運営を通じて、旅人と地元客が自然に交わる空間を提供しています。
店内には木目調のカウンターに数々のクラフトビールが並び、温かみのある照明が広がります。開業以来、英国の雰囲気を大切にしながらも、日本ならではの心配りを加え、独自のスタイルを築いてきました。
「当時、福岡には国際的なパブが少なく、特に中洲エリアでは珍しい存在でした。私は他の店舗での経験もありますが、中洲は観光客の方が特に多いです。特に夏場は海外からのお客様が増え、約3割を占めます。」そう語るのは現店長の兼安紀幸(かねやすのりゆき) さん。兼安さんは、同グループの大名店や新宿店で経験を積んだ後に中州店に着任されました。特にビールへの造詣が深く、新たなクラフトビールの開発にも携わっています。
気持ちいい川沿いのテラス席でいただくクラフトビールは最高
複数のホテルからの紹介があり、宿泊客もよく訪れるという「ブリティッシュパブ モーリスヒッポ」。特に海外からのお客様はパブという業態に親しみがあるため、ゆっくりと食事や歓談を楽しまれるそうです。
「サッカーやラグビーの試合を定期的に放映しています。特にプレミアリーグは人気で、在日外国人の方々が自国のクラブを応援するために集まってきます。」と兼安さん。スポーツ観戦などのイベントの際に賑わうのもパブならではの魅力で、店内に設置された4台の大型ディスプレイが活躍します。
店内でくつろぐのはもちろん、川沿いの開けたテラス席で心地よい風を感じながら過ごすのも贅沢な時間。「博多どんたく」「祇園山笠」「中洲JAZZ」など付近で開催されるイベントを楽しめる穴場スポットです。
「博多や天神、中洲の大通りとは雰囲気が違い、落ち着いた時間を過ごしていただけると思います。」と笑顔で教えてくれました。
店長の兼安紀幸(かねやすのりゆき)さん <右から2番目> とスタッフの皆さん
多くの方に愛されながら順風満帆に店舗運営をしていた中で、大きな課題に直面します。コロナによる「人と話せない」という制限は、パブという業態にとって厳しいものでした。
「ランチタイムも営業はしているのですが、アルコールも提供できず夜に開店できないとなると、2年間は非常に大変な状況でした。でも、規制緩和後は以前より多くのお客様に来ていただけています。交流の場としての価値を再認識していただけたのだと思います。より皆さんに喜んでもらえるよう、に新たな食事メニューやビールを加えてお待ちしています。」と兼安さん。
新メニューのごろごろラムのシェパーズパイは、英国伝統料理の一つとしてぜひ食べてみたい一品。常温発酵でコクのあるエールビールを始め、好みに応じたドリンクを提案してくれるのも楽しみの一つです。
今春に店舗のリニューアルを予定しているという「ブリティッシュパブ モーリスヒッポ」。特に客席のレイアウトを大きく変更し、よりお客様同士の交流が生まれやすい空間づくりを目指すと言います。季節に合わせたメニュー展開も強化していくそうで、更に常連さんにとっても足しげく訪れる楽しみができそうです。
「お客さまとの距離感を大切にして、より国際色豊かなお店にしていきたいです。」と兼安さんは語ってくれました。
より居心地の良い空間を目指し、挑戦し続ける「ブリティッシュパブ モーリスヒッポ」。地元の人々と世界の旅人が交わる場として、今後の展開が楽しみです。
ブリティッシュパブ モーリスヒッポ
電話:092-282-3912
住所:福岡市博多区下川端町3-1 博多リバレイン1F
アクセス:ホテルリソルトリニティ博多より徒歩5分
HP:https://www.morris-pub.com/hippo.html
営業時間や定休日についての詳細は、上記のリンク先でご確認ください。