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2024.06.15
今や絶滅寸前である日本の伝統技術「よせもの」。デザイン性に富み、金属と金属を溶接して装飾するコスチュームジュエリーに生かされている技術です。
アクセサリー工房を営むご両親の影響で、幼い頃から「よせもの」に触れていた髙橋正明(たかはしまさあき)さん。「よせもの」を生かしたジュエリーショップ「MASAAKi TAKAHASHiアトリエ・ショップ」を秋葉原で運営しています。
髙橋さんがもつ希少な技術から生み出される作品を紹介いただきながら、作品づくりに至るストーリーを伺いました。
「継がなくていい」と言われた「よせもの」を残したい
学生時代から建築の道に進んだ髙橋さん。その傍ら、アクセサリーの制作も続けていました。次第に、髙橋さんにとって身近で当たり前だった「よせもの」技術が、絶滅寸前であることを知ったそうです。
「『よせもの』技術が絶滅するのを見過ごすわけにはいきません」と、ジュエリーブランドを立ち上げた熱い思いを振り返ります。
「よせもの」技術を生かしたコスチュームジュエリーを広げていくのは、いばらの道だったと語ります。
「日本では、貴金属や宝石を加工したジュエリーが浸透しています。そのため、貴金属や宝石を使わず、デザイン性に富む『コスチュームジュエリー』を受け入れてもらうこと自体に難しさを感じる経験をしました。」
「MASAAKi TAKAHASHiアトリエ・ショップ」も閉店せざるをえない状況に追い込まれたこともあったそうです。
「閉店することを周囲の人やお客様に伝えたところ、『絶対にやめないで!』と声をかけてくれて。そのときにコスチュームジュエリーや『よせもの』技術が愛されていることを実感しました。もう一度チャレンジしてみようと思えたんです。『よせもの』技術の希少性を理解して、残すためにはどうしたらいいのかを一緒に考えてくれる人たちに巡りあえたのが僕の財産です」と、嬉しそうに語ってくれました。
髙橋さんの熱い思いが周りの人たちに伝わった結果なのかもしれません。
作品づくりのインスピレーション
髙橋さん自身が体験したこと、生活のなかで受けたインスピレーションが作品づくりに影響しています。
「テーマや目標がないと作品にしづらいんです。制作した作品は、幼い頃に好きだった科学をテーマにしたもの、テレビや雑誌の情報からインスピレーションを受けたもの。もちろん、お客様からテーマをいただいてつくることもあります。」
Cell(細胞)
形や色は一点物。ひとつの細胞から生まれる変化を表現している
花火 -hababi-
髙橋さんが幼い頃に見た大玉の花火をモチーフにした作品
neuron
神経細胞からインスピレーションを受けた作品
左から、Mt.FUJI(富士山)、歌舞伎、せせらぎ
日本らしさを作品にしたもの。
特に富士山は髙橋さんが富士山に登る際に持参したいという思いから生まれた作品
ネーミングや形に興味を抱いたお客様には、髙橋さんから直接ストーリーをお伝えすることもあるそうです。ストーリーを伺うことで、さらにジュエリーの輝きが増すことでしょう。
人と人を寄せ合う空間づくりに進化していく
よせ体験の様子
(取材先提供)
2024年4月、「よせもの」技術を後世に楽しみながら伝えていくために、デザインスクール「ヨセモSTUDIO」を開講しました。
「これまでの僕の経験から、『よせもの』技術は、ものを寄せ合うだけでなく、人を寄せ合う可能性を秘めていると思います。」
単に「よせもの」技術を指導するだけでなく、受講生同士、アーティストとのコラボレーションの場づくりを目指し、髙橋さんの新たな挑戦がスタートしています。
ろうづけ体験の様子
(取材先提供)
MASAAKi TAKAHASHi atelier shop
電話:03-5817-8567
住所:東京都台東区上野5-9-18 2K540内 O-3
アクセス:JR秋葉原駅から徒歩5分/ JR御徒町駅から徒歩3分/東京メトロ末広町駅から徒歩3分
HP:https://www.masaakitakahashi.jp
https://www.yosemo-studio.com/
SNS:https://www.facebook.com/masaakitakahashi.jp/
https://www.facebook.com/masaakitakahashi.jp/
https://www.instagram.com/_masaaki_takahashi_/
https://www.instagram.com/yosemostudio/
*営業時間や定休日についての詳細は、上記リンク先にてご確認ください。